NEULO、「あるかさるまち」札幌に初上陸

2026年9月、NEULOは1st model「PathOne」の先行販売を開始しました。その後に、初めての外部イベントとして参加したのが、北海道・札幌市で開催された「NoMaps2026」です。

今回の札幌では、シューズを直接お届けするだけでなく、まちづくりに携わる方々と対話し、歩きながら話すことの可能性を試す機会にも恵まれました。札幌での出会いと、そこから生まれた気づきを振り返ります。

01|NoMapsとは。街全体が出会いの場になる5日間

NoMapsは、札幌・北海道を舞台に、テクノロジー、エンターテインメント、クリエイティブなど多様な分野が交わる、まちなか複合フェスティバルです。2026年は9月23日から27日まで、札幌市中心部の複数会場で開催されました。

会場を行き来することで、普段は接点のない人やアイデアに出会える。そんなNoMapsのあり方は、街を歩くことそのものに価値があると考えるNEULOにとっても、自然な接点を感じるものでした。

NoMaps2026の参加者と札幌の赤れんが庁舎前で

02|「あるかさるまち」札幌で、歩きたくなるシューズを

札幌市は2026年3月に「Well-Moving City SAPPORO 2045 ビジョン」を策定。「いつでもどこでも誰もが心地よく、心も一緒に動くまち」を掲げ、居心地が良く歩きたくなる都市空間づくりを進めています。

「あるかさる」は札幌の方言で、「ついつい歩きたくなる」という意味とのこと。NoMaps2026では札幌市、NoMaps実行委員会、日建設計が連携し、街なかの回遊や滞在を促す「あるかさる札幌」を展開。パブリックスペースに人が集まる仕掛けや、街を巡るきっかけづくりに取り組んでいました(画像右:施策の1つである「NoMaps Cube」)。

私たちNEULOがつくるのは、日常の一歩をもっと心地よくするための靴。「歩きたくなる街」をつくる人々と「歩きたくなる靴」をつくる私たちが出会うことで、歩く文化を広げる新しい可能性が生まれるのではないか。そんな期待を胸に、札幌へ向かいました。

札幌の緑に囲まれた歩道
街なかに置かれた赤いNoMaps Cube

03|歩くことから、札幌の街の未来を考える

9月24日には、日建設計が企画・主催したトークセッション「まちににじみ出すNoMaps ~大通ウエストから考える、札幌らしい歩きたくなるまち~」に、代表の船瀬が登壇しました。

札幌の街の歴史をひもとくブラサトルさん、札幌市、日建設計、NTTドコモなど、異なる分野の皆さんとともに、都市空間、回遊を促すデジタルの仕組み、身体性や創造性といった視点から「歩くこと」を考える時間となりました。

NEULOからは、「AI時代に歩くこと」をテーマに、NEULOが創業する背景となったAI時代に歩くことの価値や、シューズがもたらす「歩き方の変化」などを講演しました。

AI時代に歩くことをテーマに講演する船瀬
札幌の歩きたくなるまちを考えるトークセッション

04|歩いて話すと、会話はどう変わるのか

「歩く」と「創造性」や「関係構築」に関する良い効果が様々な論文で示唆されています。実際にMeta社では屋上にトレイルコースを設けて、資料が不要な打ち合わせは歩きながら実施されたり、採用候補者の面談を歩きながら実施したり、ビジネスの場でも「Walking Meeting」が広がっています。

実際にWalking Meetingの効果がビジネスシーンで得られるのか、様々なバックグラウンドの方が集まるNoMapsの環境で、最先端の会話分析AIシステムを開発するUmee Technologiesの力を借りながら、「あるかさる」札幌の街を歩きながら、コミュニケーションの変化を探る小さな実証実験を行いました。

3〜4名程度のグループに分かれ、座った状態で10分間会話したあとに、屋外を歩きながら30分間会話を実施。Umee Technologiesが開発する対話インサイトAI「Front Agent」を活用し、座って話した時間と歩きながら話した時間の会話を比べました。

検証から得られた示唆:歩くことでポジティブな関係が生まれる

Umee Technologiesの分析では、発話量が35%から46%に増加し、ポジティブなキーワード量が1.6倍に増加したとの結果があがりました。隣を歩くことによるリズムの同調や自然環境を歩くことで安心感が生まれ、外の刺激を浴びて発散することで発話量や感情が変化したことなどが考えられます。

参加者からは「アイデアを発散させるミーティングでは歩きながら対話したい」「やっぱりこの札幌の風景の真ん中にいるっていう感覚がすごくいいですね」といった声が寄せられました。

バックグラウンドも年代も異なる初対面同士の方が集い、緊張感がある状態からスタートした「Walking Meeting」。歩き始めて30分が経ったあとには、参加者同士の緊張感もほどけて、自由解散の時間になっても会話が止まらず、なかなか解散しない光景もありました。

屋外の風景が話題のきっかけになり、場の緊張がほぐれる。歩きながらの対話には、そんな可能性があると感じられた時間でした。

赤れんが庁舎前を歩くWalking Meetingの参加者
屋外で会話を交わすWalking Meetingの参加者

05|札幌で、PathOneを直接届ける

会期中には、札幌でPathOneの出張販売会も実施しました。実際に靴を手に取り、足を入れ、歩いていただくことは、NEULOが大切にしている体験の一つです。

札幌で出会ったお客様との対話からは、お客様が普段感じているシューズの悩みやPathOneを試したときの感想だけでなく、札幌だからこそ生まれる「雪の中で歩くこと」から生まれる悩みなど、地域が異なるからこそ生まれるシューズへの想いを伺い、これからのものづくりにつながるヒントをいただきました。

PathOneを手に来場者へ説明する様子
札幌の出張販売会でPathOneを紹介する様子

06|札幌から、歩く文化を広げていく

街のあり方を考える人たちと語り、歩くことの可能性を試し、一人ひとりのお客様にシューズを届ける。今回のNoMapsは、NEULOにとって「歩く文化」をさまざまな角度から考える機会になりました。

「歩きたくなる街」と「歩きたくなる靴」。その二つが交わることで、日常の一歩が少しずつ変わっていく。札幌で生まれた出会いや学びを、次の取り組みへつなげていきたいと考えています。関わってくださった皆さま、ありがとうございました。

×