私たちが目指しているのは、世界中の人が、一足はNEULO(あるいはNEULOのようなワイドトーのシューズ)を持っている未来です。
好きなシューズを履けばいい。
最初にお伝えしておきたいのは、今のシューズを捨ててください、という話ではない、ということです。
パンプスも、ヒールも、お気に入りのレザーシューズも、そのまま履いていただいて構いません。気分を上げるため、装いを整えるため、自分らしさを表現するため。シーンに合わせて好きなものを選ぶこと自体が、生活を豊かにする行為だと思います。
ただ、知っておいていただきたい事実が、ひとつあります。
つま先の細いシューズだけを履き続けるリスク。
これまで多くの方の足型を計測してきましたが、特に印象的だったのは、50代女性に外反母趾の方が想像以上に多かったことです。
人間の足の指は、本来、扇のように広がっています。それぞれが独立して動き、地面を捉え、身体を前へ押し出す役割を担っています。つま先が狭いシューズは、その構造に逆らって指を一点に押し込めてしまう。日々の数時間が何十年と積み重なれば、足の形そのものが変わりうると考えられます。研究では、ワイドトーボックスのシューズを取り入れることで、外反母趾の進行が緩やかになる可能性が示されています。指が圧迫されない時間を確保することが、足本来の状態を取り戻す出発点になります。
履き分ける、という発想。
毎日NEULOを履いてください、とは言いません。仕事の場面でパンプスが必要な日もあるでしょうし、装いに合わせてヒールを選びたい日もあるはずです。それはそのままで構いません。
ただ、週に何日か、足を解放する日をつくってみてはいかがでしょうか。休日の散歩に。近所のカフェに行く日に。通勤の往復だけでも。
そのわずかな時間が、足の指にとっては大きな休息になります。圧迫されていた指がもう一度広がり、地面を感じ、自分の力で身体を運ぶ感覚を取り戻す。それは、足への気遣いであり、ひいては身体全体への気遣いでもあります。
一週間に一度は、NEULOを。
すべてのシューズを置き換える必要はありません。お気に入りはそのまま大切にしてください。
ただ、ローテーションの中に一足、足のためのシューズを加える。週に一度、足を本来の状態に戻す時間を持つ。
歩くことは、健康寿命だけでなく、創造性や思考の質にも関わる活動です(Oppezzo & Schwartz, 2014)。長く、気持ちよく歩ける足を保つことは、人生のあらゆる場面に効いてくる、心と身体を豊かにする上で大事なことだと考えます。
